漆喰(しっくい)をDIYで!? 様々な効果のある漆喰をご自身の手で!
みさなんこんばんは。IBOの中の人です!
本日は名古屋市北区にある漆喰九一さんにお伺いしました。
漆喰九一さんは100年の歴史がある老舗の左官職人、漆喰業者さんになります。
DIYを軸に空き家再生をしていく弊社としては、今回の訪問で感銘を受けたので、そのことにも触れつつ、漆喰の素晴らしさ、漆喰のある暮らしについてもお伝えできたらと思っております。
そして、なんと、そんな漆喰がDIYで自分で施工できてしまうということなので、詳しく掘り下げてみたいと思います。
目次
漆喰九一とは?
漆喰九一さんは名古屋市北区にある漆喰の専門業者さんです。
今回はビジネスパートナーであり友人でもある株式会社プライマルエージェント代表の榊原さんより紹介を受けて訪問させていただきました。
では、早速漆喰九一さんがどのような企業さんなのかをご紹介しましょう!
漆喰九一さん、なんと明治時代から続く左官の老舗なのです!
明治時代に初代である福田九一氏が岐阜県の左官職人に奉公に行ったのが始まりだそうです。
そこから3代に渡り事業継承をしてこられ、現在の代表である福田正伸氏が事業を引き継ぎ、現在に至ります。
平成27年にはなんとあの「大改造!劇的ビフォーアフター」で立川談志邸の「さくら漆喰」も施工された、漆喰の世界では群を抜く職人さんです!
材料から一貫して作ることで、他にはない、オリジナルの漆喰を作り上げてきた漆喰九一さん!
現在では名古屋工業大学の非常勤講師をされつつ、漆喰の良さを伝えたいとイベントや交流、体験に力を入れているとのことです。
漆喰を次の世代に
営業の田中さんとお話しさせていただいたのですが、この方、漆喰に対する情熱がとてもとても強い方で、愛情が伝わってきました。
より良いものを広めたいという素直な思いですね。
私も祖父が大工だったこともあり、話を聞いて共感する部分が非常に多くありましたので、今回は記事にする形でシェアさせていただきます。
イベントでお忙しい中、代表の福田正伸氏も会いにきてくださり、思いを聞きました。
漆喰九一さんは現在、漆喰の材料開発、販売を手がけています。
正直、漆喰にここまでバリエーションがあるなんて思いもしませんでした。
このラインナップは全て、お客様のニーズを汲み取った代表の正伸氏が開発した商品になります。
施主さんの思いに寄り添った非常に人情味のある代表でした。
その中で、正伸氏が開口一番に仰ったことは、
「漆喰を次の時代へ繋ぐ継承者になってほしい」
というものでした。
伝統文化というのは、当時は最新技術で、それが時代の流れに合わせて継承されてきたからこそ今日に至るのだという。
現在、名古屋市北区にはおおよそ1億平米の住宅の壁があるが、そのうち漆喰でできている壁は10%程度だという。
その10%も神社仏閣という、昔ながらの建物にしかないそう。
今の時代、家を建てるにしても注文住宅といいつつ、カタログの中から選ぶセミオーダーのようなもの。
漆喰が選択肢の中に入れてもらえない状況は非常に歯痒さがあるだろう。
私は空き家再生事業を通して古民家に触れる機会があるので、伝統の継承ということの難しさは知っているつもりです。
古民家も代替わりでせっかくいいおうちが取り壊されてしまうこともありますし・・・
そんな中で漆喰九一さんは漆喰の裾野を広げるべく、日々活動されているというから、これはもう協力しないわけにはいかないと感じました!
漆喰の歴史
漆喰と聞くと、日本の伝統的な壁材というイメージが強いと思われますが、実は発祥は古代ローマだといいます。
確かにヨーロッパには石灰岩を使って作られた漆喰の壁が立ち並ぶ白い街並みなんかが有名な地域もあります。
サントリーニ島なんかは非常に有名ですよね!
それだけでなく、実はピラミッドや万里の長城なんかにも使用されたというのです!
日本では1300年前から使われるようになり、お城の壁にも使われるようになりました。
そんな古き良き伝統のある漆喰が今、見直されようとしています。
漆喰のメリット
漆喰は石灰岩や貝殻を焼いて粉末にしたものに、水、麻スサ、海藻糊を加えて練り上げ、空気中の二酸化炭素により硬化させる、伝統的な左官材料です。古来よりお城や社寺などの白い壁に使われてきました。
そんな漆喰のメリットについてご紹介したいと思います。
①温度、湿度の調節
今日は梅雨の合間の晴れの日で、とても暑かったのですが、九一さんの事務所に入ってびっくり!
カラッとしていて少しひんやりするくらいでした!
それくらい、漆喰には調湿効果があるということなのです!
さらに、外気や室内の状況に合わせて水分の吸収や放出を繰り返すため、カビがはえにくく、夏場や梅雨時でも快適な居住空間になります。
②防臭、防汚効果
漆喰は天然素材のため、静電気を帯びることがないため、臭いや埃が付着しないというのです。
タバコの臭いも気にならなくなったなんて方もいるそうです!
③抗菌作用
イタリアやギリシャの古い町や村では、石積みを漆喰で塗り固めた家が連なっています。中世、欧州で天然痘やペストが大流行するなか、山の岩を焼いて水に溶かしたものを塗ったところ、病気がおさまったことから、このような集落ができたということです。
漆喰の主原料である石灰石の粉は、焼いて水につけるとph(ペーハー)13という強いアルカリ性になり、菌を死滅させるのです。ちなみに、カビやダニが生息できるペーハー値は1から11までといわれています。
大切な物を土蔵で保管するとよいというのは、漆喰壁の抗菌効果によるものです。
④難燃性
漆喰は土が原料ですから、燃えることがありません。
「昔は火事の件数は多かったが、これほど人が死ぬことはなかった」とお年寄りに聞いたことはありませんか。現在、火事場での死因の多くを占めるのが、亜硫酸ガスや青酸ガスによる中毒死(窒息死)。
住宅やオフィスに広く使われている新建材(ビニルクロスや合成樹脂など)に含まれる成分が、燃えることで強い毒性を持ったガスを発生させることが原因と考えられています。
京アニのビルが燃えて多くの人が亡くなったのも、有毒ガスで動けなくなり、焼かれてしまったことがほとんどの人の死因だとも言われています。
これに対して、漆喰の壁は燃えません。弊社が漆喰を塗った壁で実験してみたところ、ガスバーナーで1000度以上まで熱しても、においすらしませんでした。
ちなみに、漆喰九一さんの事務所に行くと実際にバーナーで試した跡を見ることもできます。
⑤インテリアとして
近年、古き良きものを取り入れようという動きが活発になってきています。
レトロなのが新しいという風潮でしょうか。
そのため、土壁や漆喰を施工したいというニーズは増えているというのです。
ちなみに、この写真、何でできているかわかりますか?
この模様、なんと漆喰なのです!
特殊な配合で作られた漆喰に、表面に磨きをかけることで艶を出しているそうです。
大理石ではどうしても大きな壁や床をつくろうと思うと目地ができますが、これなら一枚の大理石のように見えるとても立派な壁になります。
正直、言われなければ漆喰だなんてわからないレベルです。
とまぁ、挙げ始めたらキリがないくらい多くのメリットがある漆喰。
化学物質が含まれていないのも、シックハウス症候群やアレルギーのあるお子さんのいる家庭には嬉しいですね♪
漆喰をDIYで!
多くのメリットがある漆喰。
でも、職人さんに頼むと高そう・・・なんて声も聞こえてきそうです。
しかし、実は材料の単価に関して言えば、壁を作ってクロスを貼るのと変わらないか、むしろ安いくらいなのです!
しかも、漆喰九一さんでは、漆喰を塗るのをDIYでやってもらおう!というDIY応援もしているのです!!
塗り方を職人からレクチャーを受け、材料も買えて、自分で壁が塗れる。
私ならすぐに友達を呼んで自慢しそうです(笑
実際に、漆喰塗りの体験会のイベントは毎回大盛況のようで、やはり伝統に触れたい、自分でやってみたいという人は多いようですね。
漆喰から始まる交流
前述の通り、漆喰九一さんは漆喰の裾野を広げることに熱心に取り組まれています。
その一環として名城公園でイベントに出店していたのでみに行ってきました。
ブースでは漆喰シーサーづくり体験をやっていました。
漆喰を使って粘土のように整形し、色付けをします。
こんな感じに仕上がります。
写真は榊原社長のシーサーです。
ちなみに、お手本のシーサーはこちら
流石の出来ですね。
当日は多くの子供たちも参加していました。
また、漆喰九一さんは漆喰サロンという交流会もやっているので、もしよければ参加してみてくださいね。
申し込みはFacebookページからとのことなので、リンクを貼っておきますね。
毎月第3土曜日 13時~17時に開催中です。
まとめ
みなさん、漆喰のよさは伝わりましたか?
正直、これは実際に話を聞いて、体験してみないとわからないと思います。
ぜひ一度、漆喰九一さんを訪問してみてください。
快く迎え入れてくれると思います。
ブログで過去の漆喰サロンの様子も見れるそうなので、ぜひ覗いてみてください。
弊社Ito Business Office合同会社では空き家にお困りの方、マンションの空室でお困りの方等、不動産に関する困りごとに対するご相談を随時受け付けております。
今後は、このようにいいと思った企業さんもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今回記事にさせていただいた漆喰九一さんに関することでも構いません。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。では!
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