不動産と切っても切れない税金の話〜税理士の見極め方〜
みなさんこんばんは。Ito Business Office合同会社のブログ担当森のクマさんです。
今日は不動産とは切っても切れない、税金の話として、良い税理士の選び方を伝授します!
このブログを見ている人の多くは、
「空き家をなんとかしたい」
「空き家を活用して資産にしていきたい」
という人でしょう。
これらの人にとって、税理士との付き合い方は非常に大事です。
良い税理士と仲良くなるということは、お金にまつわるさまざまな危険から守ってくれます。
大きな会社でなくても、資産を持っている方や相続について悩んでいる方、副業をしている方など、多くの人が対象になってきます。
今回の内容を熟読していただき、ぜひ最良のパートナーを見つけてください。
目次
良い税理士と仲良くなるメリット
良い税理士と仲良くなることは、最強の税金対策となります。
まさに最強の盾を手にしたようなものです!
世の中には相続、確定申告、増税などさまざまな税のことを相談できる最強のパートナーを見つけていきましょう!
数字の把握
意外に思うかもしれませんが、フリーランスや社長さんの中には何が経費になるのか判断に迷う人も多くいます。
また、相続税についても、そもそも何が相続財産として判断されるのかわからないという人もいます。
というかほとんどの人は明確な判断ができないのではないでしょうか?
というのも、経費や相続財産等についてはある程度流動的な部分があるからなのです。
特に不動産を運用する場合、どの支払いが経費になるのかは非常に判断に迷う部分が多いのです。
一般的な企業であれば旅費は出るよ、食事は・・・と社内の規定はあるでしょうが、青色申告の大家さんの場合、「食事は経費にはならないよね・・・?」「旅費もどこまでは経費に算入していいの?」と困ることもあるかと思います。
間違うと税務調査の時に大変な思いをすることになります。
税理士を活用すれば、これらの判断にこまる必要はなく、悩んでいる時間を他のことに使うことができるようになります。
正確な決算・確定申告
決算や確定申告というのは、税務署に
「私の所得は〇〇円です」
「経費は〇〇円です」
「事業の利益はこれくらいです」
と申告する作業になります。
この作業にはまぁまぁ時間がかかります。
会計、税務の素人には難しく、判断に迷うこともあるでしょう。
自力で書類を作れたとしても
「この項目は合っているのか?」
「この書類はこれでいいのか?」
という悩みは尽きません。
税理士にお願いすればこれらの手間は省くことができます。
日々の税金のお悩み相談
今の世の中では、生きる=税金とともにということです。
税法は毎年改正されますし、自分の仕事、資産状況、生活環境は日々変わります。
そんな中でふと気になった税金の悩みや疑問、節税の話題など、顧問税理士がいればすぐに相談することができます。
税金の知識を自分で網羅的に学ぼうとしたら莫大な時間が必要になります。
税理士は一般的に3000時間以上勉強して税理士試験に合格しています。
顧問税理士がいれば
「正しい答えを得られる」
「時間の節約になる」
というメリットがあります。
日常の悩みをタイムリーに解決できるというのは大きなことです。
手間隙の削減
日々の帳簿付、領収書や請求書の整理、決算書や申告書の作成には莫大な時間がかかります。
仮に50時間かかるとしたら、あなたの時給が1500円だったとしたら、年間75000円の損失になります。
この作業が好きな人はともかく、こういった細かな作業が嫌いな人からしたら二重の苦しみになります。
税理士にお願いすれば節税になるだけでなく、こういう意味でも
税務調査が来ても安心
確定申告や決算をしていると、税務署から税務調査が入ることがあります。
規模が大きくなればなるほど税務調査は面倒になります。
税務調査が来て処理が間違っていることが発覚すると追加での納税や罰金が発生してくる可能性があります。
税理士と契約していれば、税務調査が来ても税理士が間に入って守ってくれるというわけですね。
これらのメリットは十分、税理士にお金を払って依頼するだけの価値があります。
だからこそ会計業界では年間1.7兆円ものお金が動くんですね。
良い税理士の特徴6つ
顧客目線に立てる
税理士に求めるものは人によって異なります。
「経理事務ができればOK」
という人から、
「決算や確定申告をお願いしたい」
「節税や資金調達のアドバイスが欲しい」
「経営に対するアドバイスも欲しい」
という人まで幅広いです。
顧客の要望を適切に汲み取り、顧客目線で対応できるのが良い税理士ということです。
税理士に限った話ではないですが、クライアントのニーズを理解し、適正価格で問題を解決することができる人は超重要人材です。
税金を減らすことが前提ではない
え!?どういうこと!?
今回は節税に関する記事じゃないの!?
そう思った方もいることでしょう。
実際、節税に対して力を貸してくれるのが税理士の仕事だと思っているような方もいることでしょう。
では、実際に税金を減らしてくれることが良い税理士の条件なのでしょうか?
実はそうではありません。
例えば不動産投資の世界では、営業からこんな話を聞いたことがある人もいるのでは?
「この収益不動産を買うと節税になりますよ♪」
さて、この場合の節税とは何か?
不動産は購入した場合、購入費用やローンの利子について経費算入することができます。
また、赤字が出た場合あは売り上げが下がるため、経費で相殺して、相対的に節税になります。
中には売り上げを経費で相殺して赤字になる前提で「節税になる」と持ちかけてくるブローカーもいます。
その他、経費になるからと、
必要のない買い物をしたり
必要のない接待交際費を支払ったり
必要のない保険への加入をしたり
そんな、「必要のないもの」での節税は、そもそもでキャッシュが残りません。
むしろマイナスです。
節税は確かに大切ですが、節税は目的ではなく、手元に多くのお金を残すことが本来の目的になります。
節税ありきの税理士は
「あれもこれも経費になりますよ」
「この保険に入れば節税効果が高いです!」
「ワンルーム不動産投資をすれば資産も残りますよ!」
と必要のない買い物を勧めてきます。
本当にいい税理士はクライアントの立場に立って、多くのお金を残し、事業家であればともに事業を成長させることを考えてくれる税理士を選びましょう。
あくまでも節税は家計や事業を成長させて守る手段の一つであるという認識を持つことが大切です。
本当に税務に詳しい
税理士は相当な時間を税理士になるための勉強に費やして試験を突破してきています。
そんな税理士ですから、当然税務に詳しいんでしょ?
実はそうでもないんです!
一口に税理士と言っても、その税理士さんの経歴によって得意分野が異なってきます。
例えば、
国税庁で働いていて、税理士として独立した
相続を主に取り扱う税理士事務所で働いていた
企業の税務が仕事の大半を占めている
など、さまざまな経験を経てその税理士さんの得意分野は形成されます。
医者で言うところの、内科、外科、小児科などの専門に分かれるようなものですね。
不動産の分野では、特に不動産関係、相続関係に強い税理士さんを見つけるようにしましょう。
レスポンスが速い
これは私も経験があるのですが、税理士さんとのやり取りは必要な時はとても頻繁に行わなければならない時があります。
こんな時、なかなかレスポンスのない税理士は好ましいとは言えません。
最近では、補助金や融資を使う人も多いと思いますので、必要なレスポンスがないと、申請等が滞ってしまうことも考えられます。
遅くなっても連絡がある場合はまだいい方で、連絡が一切返ってこないケースもあります・・・
レスポンスがよく、安心して業務を任せることができるかどうかも、判断基準としては重要なポイントです。
新しいものに敏感
税金の世界は変化スピードが極めて速く、税法は毎年改正されています。
また、不動産の状況も日々変化しています。
そのため、いい税理士は日々の変化に対応するべく、自然と新しいものに敏感で、勉強熱心であり、成長意欲旺盛な人が多いです。
また、IT化の進み具合も見分けるポイントの一つでしょう。
例えば、
領収書は原本を郵送してください
アポイントは必ず事務所にきてください
というように、IT化が進んでいる中でも対面や郵送にこだわる方は多くいます。
しかし、IT化が進んでいる事務所であれば、近隣の税理士でなくても、より良い税理士を選ぶことができます。
また、お互いに余計なコストを支払う必要がなくなります。
郵送する場合は送料がかかりますし、ポストに投函するまでの手間もかかります。
領収書はスキャンまたは写真でいいのでデータで送ってくださいという税理士さんであればそのコストを支払う必要はありません。
また、打ち合わせのたびに毎回事務所に行かなければならないとなると、時間も手間もとてつもないことになります。
必要に応じてオンライン、オフラインを使い分けてくれる、データもうまく活用してくれる税理士さんを見つけましょう。
グレーゾーンについても解説
グレーゾーンという言葉、みなさんはどう感じますか?
あまりいい印象はないのではないでしょうか?
しかし、税金の世界では、前述の節税でも説明した通り、判断が別れることが多くあります。
判断が分かれる領域はグレーゾーンとなります。
このグレーゾーンに対して、悪い税理士は
「これくらいなら大丈夫ですよ!」
と楽観的というか何も考えていません。
いい税理士は
「この視点では白、この視点では黒」
と説明してくれたり、
「黒と判断される可能性はどれくらいか」
「黒と判断された時のリスクはどういうものがあるのか」
「どう判断するのが良いか(税理士の見解)」
を総合的に教えてくれる人です。
中には、税務署や税務調査官を嫌がり、クライアントではなく税務署寄りで接してくるような税理士もいますので、注意しましょう。
教育してくれる
大家さんを始めたばかりの方や相続で不動産を引き継いだ人の中には、お金に関する知識に疎い方がいます。
そんなクライアントのために、正しい理解ができるように教えてくれる税理士さんは本当にいい税理士だと言えるでしょう。
ただ、これは税理士さんの契約の中には当然含まれていません。
そのため、中には
「クライアントへの説明を面倒くさがり、結論だけをいう」
「理解できないことをクライアントのせいにする」
という税理士もいます。
こんな人がいるから、いつまで経っても日本は金融後進国なのですね・・・
いい税理士さんはクライアントがどうなることが理想かを理解し、クライアントファーストで説明してくれるものです。
ただし、税理士さんに丸投げで、考えることを放棄することだけはやめましょう!
良い税理士の探し方
地元で探す
地元の税理士さんであれば、物件の近隣の状況や土地柄を理解しているので、話が早いです!
地元で探すメリットは以下の通り
「嫌な目に遭う可能性が若干減る」
→地元密着の税理士さんは地域の評判を気にする傾向があります。そのため、地元の方へ嫌がるようなことはしないという傾向があると言えます。
「物理的な距離が近いため、利便性がいい」
→すぐに相談しやすく、何かあった時にも駆けつけてくれる安心感がある。
とはいえ、地域を限定して探す方法にはデメリットもあります。
年齢や専門分野、報酬額など、自分の希望する条件に該当する税理士を見つけるのが難しいです。
税理士を探すときの条件の例は以下の通りですので、参考にしてください。
・年齢→20~40代の税理士はクライアントの要望に柔軟に対応してくれる傾向がある。
・専門分野→不動産関係、相続関係に特化した税理士に相談すると良いでしょう。
・料金体系→依頼内容に対して依頼しやすい料金設定かどうかを見ましょう。
セミナーで探す
税理士は知名度アップとビジネスを兼ねて定期的にお金や相続に関するセミナーを開催しています。
セミナーの内容やテーマを事前に把握できるため、自分のニーズに対して強みを持っている税理士を探しやすいです。
さらに、セミナーでは、プレゼンの仕方や質疑応答の様子から税理士の人柄も知ることができます。
しかし、セミナーで探す方法では、以下のデメリットもあります。
・自分の生活圏や事業エリアでセミナーが開催されているとは限らない。
・セミナーの登壇者が必ず自分の対応をしてくれるとは限らない。
・セミナーの登壇者は、セミナーの集客目的で呼ばれているだけの可能性もあ。
必ずその人に対応してもらえる保証はないので、注意して契約するようにしてください。
紹介
いい税理士の探し方の中には、知人からの紹介してもらうという方法があります。
何においてもそうですが、紹介は最も有効な税理士探しの方法の一つになります。
紹介者がすでに人を見て判断した上で紹介してきているので、自分で探すより良い税理士が、安全かつ確実に見つかります。
しかし、紹介者の顔を立てねばというしがらみも生じやすいので注意が必要です。
しがらみが苦手な人は自分で探したほうがいいかもしれません。
マッチングサイトでの募集
最後にご紹介する方法は税理士紹介サービスサイトで募集することです。
以下のような人は税理士紹介サービスサイトを活用するのがおすすめです。
・自分の希望するエリアで候補となる税理士が見つからない人
・自分から税理士にアポイントを取るのはハードルが高いと感じている人
・税理士を紹介してもらえるツテがない人
私も実際、税理士紹介サービスサイトで税理士探しをした経験がありますので、特に不動産を扱う身としては付き合う税理士の専門分野は非常に大切になってきます。
このブログを見てくださった方も、
「空き家で困っている」
「相続について相談したい」
「不動産の確定申告はどうしたらいいの?」
という悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか?
相談するだけなら無料ですので、ぜひ一度ご自身の状況を相談してみてはいかがでしょうか?
私が利用したことのあるサイトを参考に載せておきます。
上場企業である「弁護士ドットコム」が運営する「税理士ドットコム」になります。
税理士ドットコムの利用方法は以下の通りとなり、非常に簡単です。
出典:税理士ドットコムより
条件を伝えるだけという簡単ステップです!
ぜひ一度相談してみてくださいね♪
まとめ
今回は税理士の選び方、探し方についてまとめてきました。
今回ご紹介した税理士ドットコムぜひ活用して、いい税理士を見つけてください!
また、弊社では空き家の活用や移住についての相談を随時受け付けています。
こちらのお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
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